経営トップの理解がない組織でのコンプラ推進(序)
経営トップがコンプライアンスに理解を示さず果たすべき役割を果たしていない場合に、どうすれば組織にコンプライアンスを導入・定着させて組織全体のコンプライアンス意識を高めることができるのか。
多くのコンプラ推進担当者が、NBL 2007年8月15日号(No.863)に掲載された岩倉秀雄さんの上記記事「経営トップの理解がない組織のコンプライアンス」に期待を寄せたものと思います。
本稿の「1 はじめに」で岩倉氏は、「口ではコンプライアンスの重要性をいいながら、コンプライアンスに関する経営判断を下す場面では、コンプライアンスよりも利益を優先する経営トップ」が、「いるかもしれない」と柔らかく表現なさっていますが、売上や利益とコンプライアンスとを秤にかけて、コンプライアンス最優先を貫けるトップのほうが稀だろうと私は思います。
自らの成功体験に根ざした「きれいごとや正論では会社はやっていけない」、とのポリシーを持つトップは多く、さらには、そうしたトップに対する助言者であるべきコンプライアンス推進部門の長が寛容(あるいは同調姿勢)だと、コンプラ推進部門は、「ここまでなら大丈夫」と下限を探る役割に甘んじることに。
「最低レベルはここですが、我々はもっと上で勝負しましょう」とは、決して言えません。
経験上、適時開示が必要になるレベルのインシデントが起きた場合、経営者が本気でコンプライアンスに取り組む意識が強くなります。(当該分野に限って...ということが多いのですが)
しかしながら、痛い目に遭って学習するのを待つだけなら、コンプラ推進部門は要りません。
どこを、どう攻めるのか、冒頭にご紹介したテキストを傍らに、ひとつずつ考えてまいります。
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