Law Maniac Returnsでタグ「コンプライアンス」が付けられているもの

 私は決して、大麻吸引を擁護する者ではありませんが、毎日.jpに掲載された記事に、ひどく憤りを覚えます。

■ 大相撲大麻疑惑:「ロス巡業で大麻入手」露鵬告白
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080909k0000m040147000c.html

 " 露鵬が「大麻は(6月の)ロサンゼルス巡業の時に、黒人シンガーから入手した」と告白していたことが、関係者の話で明らかになった。当初は両力士とも使用 を否定し続けたが、検討委側から「師匠には報告しないから本当のことを言ってほしい」といわれ、露鵬が告白したという。"


 ヘルプラインに、「上司には秘密にするから話してごらん」と説得されて告白したら、弁明の機会すら与えられず問答無用で解雇されちゃいました、みたいなものです。

 しかしながら、そもそもヘルプライン運用のキホンとして、こんな安請け合いはしてはいけません。
 法に触れる行いがあったとしたら、それを自ら申告し、過ちを正すことこそが明日への第一歩だ、と、指し示すのが こんぷら道。

 こんな卑劣極まるやり口を平然と行う協会が率いるのでは、相撲界は到底、クリーンにはなりません。

経営トップがコンプライアンスに理解を示さず果たすべき役割を果たしていない場合に、どうすれば組織にコンプライアンスを導入・定着させて組織全体のコンプライアンス意識を高めることができるのか。

 多くのコンプラ推進担当者が、NBL 2007年8月15日号(No.863)に掲載された岩倉秀雄さんの上記記事「経営トップの理解がない組織のコンプライアンス」に期待を寄せたものと思います。

 本稿の「1 はじめに」で岩倉氏は、「口ではコンプライアンスの重要性をいいながら、コンプライアンスに関する経営判断を下す場面では、コンプライアンスよりも利益を優先する経営トップ」が、「いるかもしれない」と柔らかく表現なさっていますが、売上や利益とコンプライアンスとを秤にかけて、コンプライアンス最優先を貫けるトップのほうが稀だろうと私は思います。

 自らの成功体験に根ざした「きれいごとや正論では会社はやっていけない」、とのポリシーを持つトップは多く、さらには、そうしたトップに対する助言者であるべきコンプライアンス推進部門の長が寛容(あるいは同調姿勢)だと、コンプラ推進部門は、「ここまでなら大丈夫」と下限を探る役割に甘んじることに。
 「最低レベルはここですが、我々はもっと上で勝負しましょう」とは、決して言えません。


 経験上、適時開示が必要になるレベルのインシデントが起きた場合、経営者が本気でコンプライアンスに取り組む意識が強くなります。(当該分野に限って...ということが多いのですが)
 しかしながら、痛い目に遭って学習するのを待つだけなら、コンプラ推進部門は要りません。

 どこを、どう攻めるのか、冒頭にご紹介したテキストを傍らに、ひとつずつ考えてまいります。